改正私立学校法|ブログ

特定行政書士|寺島朋弥

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寺島行政書士事務所ブログ

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改正私立学校法

改正私立学校法(以下「私学法」)の施行まで1年を切りました。今回の私学法改正は、学校法人のガバナンス強化ということで、社会福祉法人にだいぶ近い形になります。(近いだけでかなり違いがあるのも事実です。)

今回の改正でおそらく一番大変と思われる点は、理事・監事・評議員の間や中で、親族等の特別利害関係者の数に制限ができるため、「他人」を集めないといけない法人が続出することかと思われます。特に幼稚園単体を経営されている学校法人は、多くがそうなるのではと思っているところです。

もちろん法人の規模に応じて、2年ないし3年の経過措置があるものの、令和9年度の定時評議員会までには全ての学校法人が新制度に対応することが求められます。

なお、経過措置があるのは、主に構成員についての部分ですので、寄附行為やそれに関連する規則の改定は、今年度中に行わねばなりません。特に寄附行為の変更は所轄庁の認可が必要ですので、そろそろ検討を始めたほうがいい時期でしょう。

ちなみに私は前回の社会福祉法人の制度改革の過渡期に、ちょうど社会福祉法人の案件があり、試行錯誤しながら新制度に対応した規程を作成した経験があります。かなり大変でしたが、今となってはいい経験ができたと思っています。今回の学校法人の制度改革でも、どこかの法人さんのお手伝いができればいいなと思っていますが、どうしても件数には限りがありますので、不安な法人さんはお早めにご相談いただければと思っております。

特定行政書士 寺島朋弥

2024年4月16日

経営学

当たり前ですが、事務所の固定電話には営業電話が来ます。

スタッフさんがいるときは、基本的にブロックしてもらえますが、スタッフさんが不在の時間や、言葉巧みに取り次がせてきて話をせざるを得ない場合もあります。通常は「間に合ってます」と、即お断りしますが、今週は1件面白い営業電話があり、ついつい長話をしてしまいました。しかも、冒頭で取引につながならないことがお互い分かった上で、マーケティングについて意見交換をするという不思議な時間でした。

ここ4年ほど、経営学や会計学をいくつか履修してきたことで基礎的な考え方が身に付いてきたためか、そういった方面のコンサルタントであったり、経営感覚に優れた方とマーケティングや数字について話すのが楽しく思えることがあります。たまたまそういう人が営業電話をかけてきただけの話ですが、時には保育業界と全く関係ない人と経営関係の話をするのも悪くないなと思えるものです。

しかし、今回の事例は本当に偶然で、基本的にはネット回線とかコピー機、人材紹介といった営業電話は一切不要なのでくれぐれも誤解なさらないでください!

特定行政書士 寺島朋弥

2024年4月13日

保育園での一日

本日は補助者さんと一緒にお客様の保育園で終日過ごしてきました。

慣れ保育(※新入園児が保育園生活に慣れるまでの短時間保育)がおおむね落ち着いた頃を見計らっての訪問。朝から新入職員さんへの挨拶や、諸々の仕事の個別説明等を行っていたら、すっかり夕方に。

お昼は園児と同じメニューの給食をいただいたり(費用に関しては補助金の縛りに抵触しないように考慮済み)、保護者さんとも顔を合わすことがあったりと、まるで園の職員の一部のような感覚にもなります。

まだねんね・ハイハイの0ちゃんや、ヨチヨチ歩きの1歳ちゃんに癒されつつ、絶対にミスが許されない業務をこなす補助者さんを指導監督しつつ過ごす一日。なかなかハードでしたが、有意義な時間でした。

とはいえ、お客様の保育園で比較的ゆったりとした時間を過ごせるのは来週あたりの訪問までで、それ以降は決算・事業報告関係でピリピリした2ヶ月になります。来週までの園訪問でしっかりエネルギーを蓄えておきたいと思います。

特定行政書士 寺島朋弥

2024年4月11日

看護学

放送大学の今学期、興味本位で看護学を取ってみましたが、内容があまりにも専門的過ぎて若干引いてます。(笑)

そもそも何故看護学かと言いますと、ここのところ看護師さんとお仕事をする機会がとても多く、彼女・彼らの知識の基盤に少し触れてみたいなと思ったためです。しかし、放送大学の看護学系のコースは、准看護師が看護師になるためのカリキュラムの一部であり、いわば医療の基礎知識や現場を既に知っていることが前提なので、医療の専門用語(ホルモンの名前とかが常識のごとく)が次々と出てきて、テキスト(印刷教材)を予習するだけでも調べものが多く(そもそも教材も分厚い)、とても片手間で単位を取れるようなものではないことに気付きました。(苦笑)

しかし、興味関心があることには変わりはなく、苦労はするけどとても楽しく、やりがいは感じているので、きっと学期末までに何とかできると自らを信じています。

ちなみに、保育・幼児教育系の科目は、放送・オンライン科目として存在するものは全て履修したため、今は面接授業を探しながら学んでいるところです。思えば保育系の科目も最初は専門的に感じたものですが(特に幼児教育系は実務経験のある保育士が幼稚園教諭免許を取得するためのカリキュラムである)、数年学び続けているうちにどんどん理解が深まってきたので、看護系もきっと数年学び続けたら変わってくると信じたいものです。

なお、私は実践・臨床に関わりたいという意識はなく、資格に興味がある訳でもなく、あくまでも教養として専門領域の基礎部分を学ぶことで、自らの実務に深みを持たせたいという思いで学び続けています。その意味では、放送大学は本当に幅広い学問領域を横断して学び続けることができるので、一生在籍し続けてもいいと思っています。

特定行政書士 寺島朋弥

補足

記事中にある看護師さんとお仕事をする機会が多いというのは、園内看護師さんであったり、児童福祉系の事業を営む看護師さんであったり多種多様です。看護師さんは総じてドキュメンテーションの能力(要点を簡潔に抜け目なくまとめる力)が非常に高いため、我々のような専門家とのやり取りを法人から任されるケースが案外多かったりするのです。

2024年4月9日

春の交通安全運動

今日は全国各地で入学式が行われたようです。東京は桜が満開の中での入学式で、写真も映え、想い出に残る入学式だったことでしょう。

ついこの間まで年長さんだった子どもたちが、黄色いカバーを付けた肩幅よりも大きなランドセルを背負って、フラフラ歩く姿はこの時期の風物詩。がんばれーと心の中で声援を送りたくなるものです。

さて、この時期は小学1年生の交通事故が多い時期でもあります。今年は4月6日から4月15日までが交通安全運動で、警察官が各所で取締りを行っているところですが、本来であればこの10日間だけでなく、通学路付近の時間帯指定の歩行者専用道路は厳しく取り締まって欲しいと常々思っているところです。

私自身も仕事で車を使うことは多いですが、4月5月は必要以上に生活道路には入らないように心がけています。小学1年生は、つい先月まで「幼児」であり、一人で道路を歩くことなどほとんどなかった子たちです。それが、突然登下校時は多かれ少なかれ(登下校班があっても一人で歩く区間はある)重たいランドセルとPC端末を持って一人で歩くことになるのです。この年頃はまだ注意力が散漫で当たり前。大人の側が100%注意力を研ぎ澄ます必要があります。

今年はどうか悲しい事故のニュースを見聞きすることなく、夏を迎えられますように――。

特定行政書士 寺島朋弥

2024年4月8日

事業報告書

現在、うちの事務所で一番大変な作業は、お客様の事業計画書の原案作成。

年明けから令和6年度の事業計画書の作成が始まり、3月の理事会で承認されたら休む間もなく令和5年度の事業報告書に取り掛かります。これは多くの法人で5月下旬に行われる監事監査会に間に合わせる必要があるため、意外と時間がありません。

顧問先であれば、本部拠点や大きな契約関係は把握しているので、まずはその辺りを概ね仕上げて、園特有の行事等についてお客様に下書きを書いていただくことになりますが、ベースとなるものがないとお客様もどこから手を付けたらいいか分からないため、とにかく毎年4月の2週で原案を作ってしまうのです。

また、私が普段から保育のことを勉強している理由の一つはこういった事業計画書・事業報告書の作成に役立つからというのもある訳で、個人的にも楽しい業務でもあります。

ちなみにこれらの業務は、予算・決算と連動するので、会計事務所との連携も欠かせません。そして、6月のスケジュール(評議員会の日程や理事長改選の有無等)によっては、司法書士さんにも事前に根回しが必要だったり、幅広い視野をもってコーディネートしていく必要があります。これらは許認可業務で行政書士に一番求められている部分でもあり、得意でなければならないスキルなので、大いに励んでまいります。

特定行政書士 寺島朋弥

2024年4月3日

新年度スタート

今朝は年長さんになったばかりの子どもを保育園に連れていき、担任の先生とご挨拶。昨年度の担任が持ち上がりだったので、「今年もよろしくお願いします」と交わし、子どもを託しました。

保育園の4月1日がどういうものなのか、仕事柄よく知っているので、ベテラン保護者はそそくさと退場。特に乳児担当の保育士さんたちが慣れ保育を安全に乗り切れますようにと祈りつつ。

そして、うちの事務所も新しいメンバーを迎えました。士業事務所のスタッフは、種別によって求められる能力は違い、特に行政書士事務所は専門が千差万別な上に、業界全体として雇用が少ないので(儲かる儲からないとかいう問題ではなく、一人で黙々と進めるほうが効率がいい業務が多いのも実情)、修行のための就職が困難なことは確かです。

特にうちの事務所は保育法務という、行政書士業界の中でも珍しい分野が中心なため、将来のこの分野の担い手を育てるためにも、行政書士志望の補助者を育てることは必要なことだと考えています。うちで働きたいと、わざわざ選んでくれた訳なので、責任をもって育てつつ、お客様とその園児たちのために共に尽くしていきたいと思います。

特定行政書士 寺島朋弥

2024年4月1日

ラン活

今日は明日から年長さんになる息子のランドセルを選びに行きました。人気の商品はもう既に売り切れているくらいなので、好みのものを選ぶならゴールデンウイーク前に購入するのが当たり前になっているようです。

会場もまだあどけない5歳児が大勢いて、まるで保育園のよう。

明日から1年間、園での最年長として憧れの対象になる子どもたち。1年後、晴れ晴れした顔で新1年生になっていることを願いつつーー。

うちの子もお気に入りのランドセルが見つかり、無事に注文することができ一安心。あとは冬頃に現物が届くのを待つのみです。

保育園最後の1年、保護者としても毎日を大切にしながら関わっていきたいものです。

特定行政書士 寺島朋弥

2024年3月31日

年度末

本日は今年度最後の平日。ということで、朝子どもを保育園に連れていくと、朝番の担任と「お世話になりました」とあいさつを交わし合い、帰りには遅番の先生ともあいさつを交わし合いました。

仕事中も顧問先の園からお電話をいただく際は、「今年度も大変お世話になりました。来年もよろしくお願いします。」とまるで年末年始のようなあいさつを交わし合いました。

今年は土曜日が残っているとはいえ、土曜日に登園する子どもは少なく、それに応じて出勤する保育士さんも少ないので、多くの職員にとっても年度末最終日ということになります。そして何より、年長さんにとってはほとんどが最終登園日で、本当の「卒園」の日。子どもの園でもお別れ会が催されていました。

学校もそうですが、保育園も年度を挟んでいろんな環境ががらっと変わります。特に春休みという概念が無い保育園にとっては、日常の中の一瞬の区切り。それだけに職員さんにとっては特別な日なのですね。

来週から新しい0ちゃんをはじめとする新入園児を迎える訳ですが、しばらくはどこの園も大変な日々が始まります。園の職員さんたちの負担の軽減につながるよう、頑張っていきたいと思います。

特定行政書士 寺島朋弥

2024年3月29日

専門用語

本日の読売新聞朝刊のコラムで、執筆者が「シラバス」の意味を知らなかったということで「講義要綱を意味する教育用語らしい」という記述があり、面白いなと思えました。

放送大学で学んだことのある人ならお分かりでしょうけど、放送大学内では教員と学生はおろか、学生同士でも日常的に使っている用語なので、私は逆に専門用語という認識ではありませんでした。

このように専門用語とは、その人の経験・立場によって捉え方が変わってくるので、改めて仕事の上では注意しなければならないなと思った次第です。

特に法律関係の仕事は、専門用語だらけであり、一般の方には通じない用語や使い回しがとても多いものです。自分がお客様に専門用語を並べ立てるなどは論外ですが(行政に対しては誤解が生じないように厳密に専門用語を使います)、お客様がおっしゃることを、法律用語の常識で真に受けると自分自信が誤解してしまう恐れもあるため、日常的に言葉はとても慎重に扱っています。

なお、行政書士の場合、お客様の業法や業界特有の用語を使いこなす必要もあり、面白いものです。例えば保育の認可申請にあたって必要になる用語と、建設業の許可申請にあたって必要になる用語は全く異なっており、建設業を全く知らない私と、保育を全く知らない同業者が特有の専門用語で会話しても全く通じません。(笑)

今後も常に言葉には敏感でいて、お客様の不安を取り除けるように心がけていきたいと思います。

特定行政書士 寺島朋弥

2024年3月26日